1 世紀以上も生き延びてきた樹齢150年を超える超古樹から産まれるキュヴェ。フランスに現存する最古のプレ・フィロキセラの樹と言われ、わずか 0.36haの区画から1000本前後しか造られない貴重なワイン!ロモランタンは、トゥーレーヌでは指定品種ではないため、カテゴリーはヴァン・ド・ペイになっています!
~以下アンリ・マリオネ自身の解説による~ 1998年3月、私のドメーヌの近くに住む老人が私を訪ねてきました。彼は、ブドウ栽培から引退するため、自身の4.5haの畑を私に引き継いでもらえないかと会いに来たのです。信じられないことにその畑の中心部に、非常に古い区画が存在したのです。 言い伝えによれば1850年頃に植樹されたロモランタン種の区画のとのことでした。ロモランタン種は、1519年にフランソワ1世によってこの地方にもたらされた著名な品種で、現在はクール・シュヴェルニィのアペラシオンでわずかに栽培されています。この年老いた造り手の言う事を確かめるために、私はアンジェ市のONIVINS(全仏ワイン協会)の元鑑定人で、ロワールのブドウ畑や苗木の検察官であるギヨ氏を呼びました。彼は大変驚き、切り株を2本、世界で最も偉大なブドウ学者であるモンペリエ大学のブバル教授に送りました。二人とも植樹された正確な年に言及しませんでしたが、ブドウの樹がフィロキセラの禍に遭う前のブドウの樹で、1870年以前に植えられたものであることに間違いないことを確証してくれたのです。 つまり接木されていないこの区画は19世紀後半にフランス全てのブドウ畑を荒廃させたフィロキセラの害から免れたのです。ブドウの樹は現在もすばらしい状態にあり、おそらくフランス最古とされる2,3のブドウの樹のひとつであることに間違いありません。 1988年秋、私はこのブドウの樹から初めて収穫をしました。0.36haの区画からおよそ750リットル、900本をボトリングし、この稀有なキュヴェを“プロヴィニャージュ”と命名しました。 出来上がったこの地方で味わえうる通常のロモランタンとは全く異なる性格を持ち合わせるものでした。“プロヴィニャージュ”は、味わいがより豊満で肉付きが良く、蜂蜜やノワゼットの香り、通常ロモランタンは酸味が非常に高いですが、このワインにおいては豊満な味わいに酸味がかき消されています。 いずれにしても、このワインはむしろ伝統的な熟成タイプのワインのように思われますが、酸味は少なく感じられ、すでに十分に印象的な魅力があります。 2007年ヴィンテージ総生産量1400本。大変複雑で、ミネラル分に富んだ香り。ライチやマルメロを思わせる香りがある。シュナン・ブランのように繊細な味わい。カラフェに移し変えて空気に触れさせるか、もしくはサービスする1時間前に抜栓することをお勧めします。口の中はリッチでやわらかく、杏やイチジク、野の花を思わせる香りがある。