フランス自然派の先駆者、アンリ・マリオネのキュヴェ・ヴィニフェラは、接木をしないで植樹されたブドウの樹から産まれた希少なシリーズ。このシュナン・ブランもフィロキセラに侵されることなく生き続けた樹齢30年以上の樹から産まれた逸品。
淡いイエローに、シュナン・ブランとは連想しがたい圧倒的なミネラル分に富んだ香り。レモン、青りんごの果肉を感じさせる香りがあり、洋梨を思わせる甘い香りもほんのり。非常にピュアで上品。味わいは、クリアでのどをスッと通る繊細さ、果実味のバランスが取れたが酸のおかげでしなやかな丸みを感じます。傑出したワインの透明感は、クラシックなシュナン・ブランを超越しています。 ~以下アンリ・マリオネ自身のコメントによる~ 「接木という外傷を受けないブドウの樹は全く別のワインを産むのではないだろうか?」今までの人生の中で、私は常にこの疑問を持ちながら過ごしてきました。そして、年月とともに、オーセンティック(本物)なワインをを追求したいという情熱が、夢を現実のものにしようと私を駆り立てるまでに強くなっていったのです。まず、1990年、私は、それが引き起こすあらゆる危険を承知の上で、二酸化硫黄も培養酵母も添加せず、無補糖、無清澄、無濾過という人工的な介入を一切行わない醸造法で、“プルミエール・ヴァンダンジュ”という100%自然なキュヴェを造り上げました。 続いて1992年に1haの区画にガメイを接木することなく植樹したのです。(=これがが現在のトゥーレーヌ・ガメイ“ヴィニフェラ”)初めての収穫は、1995年。結果は、私のあらゆる期待を驚愕する驚くべきものでした。出来上がったワインは、別の接木したガメイとは全く異なる、力強い香りと強烈なルビーレッドの色調、豊かな味わいを持っていました。 この若いワイン(初めての収穫=樹齢3年)と一緒に比較試飲したのは、樹齢25年以上のブドウの樹に由来るワインだったのですから全くもって驚きです。そして、接木によるワインの性質の違いをさらに証明するために、実験の場を広げることにしました。2000年、0.3haの区画にガメイ、1haの区画にソーヴィニヨン、2haの区画にコットを接木せずに植樹しました。 さらに、2001年、近くに住む造り手が、私に樹齢20年を超えるカベルネ・ソーヴィニヨンとシュナン・ブランが植樹された畑を購入しないかと提案してきたのです。最初、私はこの畑の購入には否定的でした。しかし、当時の所有者が接木せずにブドウの樹を植樹していたことを思い出したのです。当時その所有者は高齢で貧しく、地元の苗木家から台木を買う手段がなかったのです。周りの造り手達は、その畑がすぐにフィロキセラによって消滅してしまうだろうと彼を嘲笑していました。しかし、不思議なことに、今日までブドウの樹はフィロキセラに侵されることなく生き続けているのです。。。 キュヴェ・ヴィニフェラの大きな特徴として、「白ワインは、どれも一様に、接木されたブドウの樹に由来するものよりもエレガントで上品で品格がある。」 栽培面積:0.25ha 1979年植樹 2007ヴィンテージ総生産量1500本